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オーガニックライフアドバイザーのつぶやき

田中優さん 講演会 その③

こんばんは。


だいぶ記事が長くなってしまっていますが、後半にかけてとてもいい情報が多いので、

ぜひ読んでみてくださいね。



では、前回の続き



今回の被害は、原発事故としては不幸中の幸いだった。


なぜか?


日本で一番東にある原発の事故だったから。




偏西風で西風が吹く日本では、一番西にある原発放射能を漏らすのが最悪のケース。



それが玄海原発



さらに、仕組みとしては玄海原発のほうが対処しにくいタイプ。



玄海原発放射能が漏れれば、関西、関東と日本中に汚染が広げてしまう。

ぜひ止めてほしい。




そして、それ以上に危険なのが浜岡原発



東海地方はいつ東海地震に襲われてもおかしくないと言われている。


来るのは間違いない。


その震源地の真上に立っているのが、浜岡原発






なぜこんな不合理な原発をたくさん立てているのか???



答え 儲かるから



我々が1035円電気料金払ったとする。


その内訳として


必要になった費用・・・・・・・・・・・・・・・1,000円


適正利益として3.5%上乗せ分・・・・・・・・35円



電力会社は独占企業なので、3.5%までしか儲けてはいけない。



しかし、これを逆手にとって


350億円儲けたいと思ったら、どうすればいいのか?


答え 無駄な施設を1兆円作ればいい。



架空のニーズと無駄な施設で作られる。







そのいい例がもんじゅ高速増殖炉


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この施設がちょうど1兆円


実際、電力会社はこの施設を作って350億円利益を上乗せした。





このもんじゅは15年前に作られた。


試運転中に事故を起こし、停止。


14年間、修理しその後再度動かしたが再び事故を起こし停止。


結局、一度も発電していない。


関連施設を含めると2.4兆円かかっている。




それでも、その負担+電力会社の利益(3.5%)は国民の電気料金として支払われている。







その結果、日本の電気料金はとてつもなく高くなった。



よく、原子力が一番安い (5.9円) と言われる。



その数字の出所は資源エネルギー庁の過去の資料。


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電力会社は自分のところで発電しているのにそのデータを持っていないのか?


なぜそれを使わないのか?



不思議。




電力会社のデータがないのか?


調べたらあった。


それが、経済産業省に提出する原発設置許可申請というもの。




それによれば、発電原価の平均は


◆初年度で平均13.9円


◆耐用年数全体で平均12.3円



5.9円よりはるかに高い。


他の発電方法よりも高い。



さらに、そこにはもんじゅ、十六か所村、核燃料のその後の保管などの


費用などは一切含まれていない。



その原発単体を建てる試算でそれだけの原価がかかることになってる。



その結果、先進国の中で最も電気料金が高くなった。


アメリカと比べて3倍も高い。



そして、日本の企業は国際競争力が無くなった。



特に電気をよく使うのは、


銅の製錬

鉄鋼の製錬

アルミの製錬 など


これらの企業は日本から、電気料金の低い海外へと出て行った。



日本に残っている製鉄は、就業時間は夜12時~朝7時。


深夜の安い電気料金の時間帯しか稼働できない。



そして日本の企業の4割は敷地内に発電所を作って、自社発電している。




本来、原子力に反対すべきは産業界だと思う。


なのに、経団連はいまだに原発を推進しているのか?


ちゃんと調べて理解していないため。




解決策はとても簡単


電気の弱点は溜められないこと。


今使っている電気は、今発電されている。


そのため、発電所というのは電気消費が一番多い時に合わせて作られなければならない。



1日の中で電気の使用料の差がとても激しい。



年間のピークの割合は、一年間8760時間のうちたったの10時間だけ。


つまり、0.1%しかピークがない。


だったら、発電所を作るよりもピークを減らして山をなだらかにしたほうがいい。


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そうすると、電力会社はテレビのCMで「電気は大切にしえください。」という。



これは嘘。


というか、効果が少ない。



家庭はもともと多くても4分の1しか電気を使っていない。


さらに、家庭はピークの時が一番電気を使用していない時間帯。


たったの9%しか使っていない。



91%は企業が消費している。


いくら家庭が頑張っても9%以上は減らせない。





では、なぜ企業がこんなに電気を使うのか???



その答えは電気料金の仕組みにある。



家庭⇒使えば使うほど高くなる


企業⇒使えば使うほど安くなる



よって、企業が製品一個当たりの電気料金を安くしたければ、


消費の多い月にもっと電気を使えばいい。



使えば使うほど安くなるから。


しかし、一時的に使用量が増えると基本料金が高くなる。


その対策として、一定の量が増えるような形で電気を使用する。



そのおかげで、企業がピークを作ってしまう。




その対策は



企業の電気料金を使えば使うほど高くなるようにすればいい。



企業も決して損しない。


今以上に増やさなければ、コストが増えることはない。


逆に、減らせばコストが下げれる。



たちどころに企業の消費が3割以上減らせる。



なぜ3割以上と言えるか?



今、企業は3年で元が取れる省エネ商品を導入していない。



LEDと白熱球


電気代は20分の1しかかからない。


電気使用量を95%も減らすことができる。


しかし、企業は導入しない。


LEDで言えば今なら8か月で元が取れる。


しかし、家庭と一緒でイニシャルコストがもったいない。



それなら、電気料金を先ほど言ったような使えば使うほど高くなるようにすれば


企業はたちどころに省エネに走る。



これで消費は3割減らせる。



3割減らせれば、計画停電なんて全く必要なくなる。




このことについて友人、政治家から連絡があり、これができるか説明してほしいと言われていて、


九州から帰った後、説明する予定になっている。


政府が採用してくれればいいが・・・




2003年の夏


東京電力原子力発電所の事故隠しを行っていて、原子力発電所


点検をしなくてはならなくなった。



そのため、全ての原子力発電所を止めなくてはならなくなった。


みんなに節電を呼びかけるために、電気の使用方法をデータにした。


そのデータで東京電力のピークがわかる。



夏場平日の日中、午後2時~3時、気温が31度になった時にだけ


ピークが出ている。




ということは、ピークを減らすのは簡単。




夏場平日の日中、午後2時~3時、気温が31度になった時にだけ


産業の電気料金を高くすればいい。


それで解決できるのに、解決しようとしないところが問題。




電力会社、政府の言いなりになってはいけない。




この資料をもって、東京電力にこの話をプレゼンしに行った。


当時、今の東電の会長が企画部長だった。


その前で、プレゼンした。



最初は嫌な顔してい聴いていたが、そのうちメモを取るようになってこう言った。


「この資料をデータごとください。」


あげました。



そしたら、



「このデータを2度と出さないでください。」



と言われた。



日本の電気使用量は昼間と夜で差が激しい。


1日平均で58%しか動いていない。


ドイツや北欧では72%も動いている。




日本もドイツや北欧並みにするにはピークを下げればいい。


山をなだらかにすればいいだけ。



すると、同じ電力消費量のままでも、ピーク電力の25%の発電所はいらなくなる。


原発の設備量は全部で22.3%。


原発は一切必要ない。




フランスは夏場日中の電気料金が11倍高くなる。


イギリスやカリフォルニアでは株式市場のようにそれぞれの電気料金を売り買いできる。


そのため、電気料金が200倍になったことがある。


それで使用量が下がった。



アメリカでは電気料金を安くしてくれと言いに行くと、


一本だった電線を二本に分けてくれる。



◆一本をエアコンに


◆もう一本をそのほかに



そして、電力消費が伸びてきて電気が足りなくなると電力会社が勝手に


エアコンの電気を切る。



5分だけ。



12件で1時間分。



友人が鹿児島で営業中の喫茶店で試した。


もっと過激に30分に1度5分間だけ、冷房から送風にリモコンで変えた。



お客さん、従業員誰一人気付かなかった。



電力会社がやっていないことが問題で、人々の消費のせいではない。




計画停電は、原発がないとこういう風に困るんだぞ!という脅しでもある。




しかし実際、電気は足りてない。





なぜか?




実は、火力発電所も海岸沿いにずらっと並んでいて津波の被害にあっている。


津波の引き潮によって故障が起こって、発電できなくなっている。



その為に電気の供給量が足りなくなっていて、原発が止まったから足りないだけではない。




火力発電も一緒に壊されたから。




電気消費だけ考えれば、原子力発電所が全く動いていなくても


ピーク以外は全く問題ない。



騙されてはいけない。




九州電力も言い始めた。


原発を動かさないと今夏ピークに足りなくなる。


そんなことありえない。



九州の電気は関西ともつながっているから、足りなくなることはない。


単なる脅し、詐欺。




将来的に考えると自然エネルギーに変えていければいい。




去年、アメリカで素晴らしいことが起きた。



今まで、太陽光発電はコストが高いために避けられてきた。


太陽光発電自然エネルギーの中で最も単価が高い。




しかし、昨年アメリカでは太陽光発電のコストが原子力発電のコストを下回った。


この状態で原発を進めるのは愚かとしか言えない。




スペインでは風力発電が最大発電になった。


ドイツでは原子力の発電量よりも、太陽光によって発電した量のほうが多くなった。


ということは基幹エネルギーが太陽光になっているということ。



アメリカとヨーロッパでは2009年、自然エネルギーが驚異的な成長を遂げた。


ヨーロッパで建設された6割の発電所自然エネルギー発電所



日本では、高くて不安定で子供のおもちゃだと言われている。



日本は情報鎖国


まともな情報が流されない。



そして意図的にゆがめられた情報が流されていて、


事実とは全く違った情報を受け取らされている。




これがウソなら、なぜヨーロッパでは新設されるうちの6割もが


自然エネルギー発電所としてできているのか?


なぜアメリカではコストが太陽光のほうが低くなってるんですか?


スペインでは最大の発電が風力で賄われているんですか?




理屈が通らない。



このままでは日本はガラパゴス諸島のように独自の進化を遂げかねない。



続く。。。。。