ポンとおくだけ 空間に浮遊するウイルス・菌・ニオイを除去
どうも~('-^*)/
いつもブログを読んでいただきありがとうございま~っす♪
*小難しいのがダメな方はコッチの方が分かりやすいかも
最近よくテレビのコマーシャルなどで見かけるとある製品。
*商品名は控えますが。
ずっと気になってたんだよな。
部屋に置くだけでウィルスや菌を除去できるってやつ。
99%とか大々的にうたっているものも。。。
最近は、首から掛けるタイプものまで販売されているみたいだし。
あれを一日中首からぶら下げてて大丈夫なのか???
この商品で気になる点は二つ
・本当に効果があるのか?
・人体への影響は?
効果があるってことは、
その成分が体の周りに常に漂っているってことでしょ?
っということは、
その成分は
人の体にとって
無害じゃないとキケンじゃないかい???
って考えるのが普通だと思うのだけれど。。。。
じゃあまず、効果について
有効な成分として使われているのが、
二酸化塩素という成分の効果をうたっている会社が多い。
二酸化塩素は、酸化作用により、
標的とするウイルス・細菌のタンパク質を変化させます。
具体的な反応のターゲットは、タンパク質を構成するアミノ酸残基のトリプトファンとチロシンであり、反応によりこれらをそれぞれN -ホルミルキヌレニンとドーパ、トーパという物質に変換します。
この作用によって、ウイルス、細菌の構造が変わり
機能が低下すると考えられています。
ウイルス、細菌の他、カビにも直接はたらき、
その構造を変化させて除菌することができます。
日本二酸化塩素工業会HPより引用
これが二酸化塩素がウィルスや細菌に与える変化の説明。
簡単に言うと、
二酸化塩素が
ウィルスや細菌を酸化させて、構造を変える。
その結果、ウィルスや細菌の働きが弱くなる。
ってこと。
でも、これはあくまで二酸化塩素の働きであって
安定化二酸化塩素、亜塩素酸塩から発生させた二酸化塩素は
ガスになって
どんどん空気中に流れ出て行っちゃうんだよね。
厳密に言うと
二酸化塩素は非常に不安定で、使いづらい。
そのため、二酸化塩素を発生させる亜塩素酸塩という物質を使い、
二酸化塩素を発生させるという仕組みらしい。
(安定化二酸化塩素と言っているメーカーもあり)
亜塩素酸塩 + 酸 = 二酸化塩素が発生!
そこで製造元のホームページを見てみると、
とある実験の結果がかかれていたんだけど
よぉ~っく見ると
突っ込みどころがいくつかあった。。。
有効成分である二酸化塩素ガスが
どの程度部屋に残るのか?
という実験なんだけど、
想定が
「30日間、室内でエアコンをオフにした状態で計測」
( ̄_ ̄ i) ふぅ~ん。。。。
この時期、30日間も暖房器具をはじめ空調つけずに
生活する人がいるのだろうか・・・?
きっと空気の入れ替えもしてない想定のはず。
空気の入れ替えに関しては、一切記載なし。
もちろん、人が生活していれば空気は流れ、
入れ替わるだろうし、色んな条件が変わってくる。
メーカーのHPには注意書きで書いてありましたな。
こんな風に書いているサイトもあったし。
これって、直接吹きかけたりして消毒するときには使えるけど、
空気中に飛散させておくことは勧めないってことです。
据え置きタイプでこれだったら、
首からぶら下げるタイプのものはどうなんだ?
きっといくらかは二酸化塩素を出してはいるんだろうけど、
それが常に顔の周りに存在して、
ウィルスや細菌に働きかけるだけの濃度を保たなければいけないんでしょ?
もしそうなら、確実に常に吸っちゃってるよね。
( ̄_ ̄ i)
外で歩いてたら当然、流れて行くし・・・
ずっとじーっとしていればまだ残るかな?
日本薬剤師会HPより引用
おぉ、やっぱりwikipediaでも色々書かれておりますな。
以下、wikipediaより抜粋。
ふむ。
これを読む限り、やはり人の体にとってはあまりいいものではなさそう。
当然、吸わなければ吸わないにこしたことないでしょ。
今の日本には、この商品に適応するような明確な基準がないみたい。
経口摂取の基準はあるみたいだけど、
空気中の暴露に関わる安全性の検証はちゃんとされてないみたい。
口から入るのと、肺から入る違いか。
3年前かな?
国民生活センターが調査を行ってたんだけど。
□国民生活センター
・二酸化塩素による除菌をうたった商品-部屋等で使う据置タイプについて-へ
・首から下げるタイプの除菌用品の安全性-皮膚への刺激性を中心に-
その当時の国民生活センターの結論としては
・二酸化塩素による部屋等の除菌をうたった商品は、さまざまな状況が考えられる生活空間で、どの程度の除菌効果があるのかは現状では分からない。
・二酸化塩素による部屋等の除菌をうたった商品は、二酸化塩素の放散がほとんど確認できないものがあった一方で使用開始当初に放散速度が大きくなるものもあり、使用に際しては注意が必要である。
・二酸化塩素が食品添加物であること等を根拠に安全であるとうたっている銘柄があるが、必ずしも商品自体の安全性ではない。
ちょっとは変わったのだろうか?
このように書いてあるサイトも見つけた。
非常に納得!
http://www.pasteurize.co.jp/02_cio02/index.html
・二酸化塩素は、その安全性の高さが誇大に広告されることがありますが、殺菌性能(Ct値が低い)があるものに(天然物を含めて)全く無毒の物質はありません。
濃度等の条件によって毒性が発現します。毒性学の祖といわれParaculsusが「全ての物質が有毒であり、有毒でない物質はない。ただ有毒でない使い方があるだけである。」と述べている通り、安心して使用できる量・使用方法を見極めることが安全性評価の本質です。
そして、厚生労働省のホームページではインフルエンザについてこう書いてあった。
【インフルエンザの主な感染経路】 | |
(1)飛沫感染 | 感染している人のくしゃみや咳(せき)で出るしぶきを吸い込むことによる感染。くしゃみや咳(せき)を浴びる距離(2メートル程度)にいる人は感染の危険性が高い。 |
(2)接触感染 | 感染している人の唾(つば)や鼻みずが手から手へ、あるいはドアノブやつり革などを介して手に付着することなどによる感染。 |
ってことはさ、
空気中のウィルスよりも、
人から移されるほうがリスクは高いってことだよね?
そらそうだよね。
いくら据え置いても、
いくら首からぶら下げてても、
目の前でインフルエンザの人に
ヘぇ~ックショい!!!
(*´Д`)=з Σ(=°ω°=;ノ)ノ
ってされたらね。。。
受験生がいる家庭などで、
期間限定でちょっとでもリスクを下げたい家庭なんかは使っても良いんじゃないかな。
ただ、効果があるかはわかりませんが・・・
密室で空気の入れ替えをしない部屋なら、効果が高いのでは?
ってそもそも、そんな部屋なら
ウィルスが入ってくる可能性も低そうですが。。。
個人的には、湿度を保って
アロマで抗菌作用があるものとか、
抗ウィルス作用があるものを活用した方が
よっぽど効果的では?っと思ってしまいました。
これを読まれてみなさん、どう感じました???
\( ̄ー ̄;)
情報が多すぎた(笑)
時間があるときにもうちょっと整理せねば・・・
以下、参考URLです。
二酸化塩素製品の安全性って確立してない! | 内科開業医のお勉強日記
首からさげる「ウイルス除去剤」でやけど 幼児が重傷(2/18)http://www.finex21.com/clo2_s-clo2.htm
こんな評価もあったよ。
これをどう読み取るか?
"Preventive Effect Against Influenza-Like Illness by Low-Concentration Chlorine Dioxide Gas"
・三村敬司(自衛隊中央病院呼吸器内科)
・藤岡高弘(陸上自衛隊東部方面総監部)
・三丸敦洋(防衛大学校衛生課)
日本環境感染学会誌Vol. 25, No. 5 277-280ページ, 2010
予防接種も含めて、これをどう読み解くのかもなかなか面白いです。
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