大人の社会科見学 下水の巻
オーガニックや無添加のもの扱う中で、同様に耳にするものの一つに
界面活性剤というものがあります。
合成のものは体にもよくないというし、環境にも良くないと聞きます。
生分解性などの話も出てくるため、ちょっと理解しきれていない部分がありました。
生分解性を簡単に言うと、
自然の中に置いたときに分解されるかどうか?
ってことです。
商品をリストアップしていく中で、
飲んでも大丈夫な洗剤!や
天然由来で生分解性100%!
などの謳い文句がよくありますね。
これらを見ていて、ふと市販の合成洗剤は環境に良くないのか?っと
疑問に思ってしまいました。
ということで、行ってきました。
とある下水処理場へ
*どこの処理場か特定できるとあまりよろしくないということで、名前は伏せます。
一番左のボトルが、下水をはるばる通ってきたときの状態。
そのお隣のボトルが、いったん汲み上げて沈殿させた後の状態。
そして3番目、写真では濁っているように見えますが、この茶色いものが微生物です。
この微生物によって分解させるということです。
3番目の処理後の上澄みが一番右のボトル。
水質の単位がBODというものがあるらしいのですが、1番左が200で最後の右は1~2だそうです。
3番目のボトルに入っている微生物の一部です。
日によって種類数が微妙に違うらしく、定期的にチェックされているとのことでした。
管理センター
上の写真が現場の写真です。
最初に下水が処理場へ来るとこの施設に入ってくる。
上が汲み上げのポンプで、下の写真のタンクへと送り込まれます。
写真にあるシルバーのパイプで微生物のために空気を送り込んでいるそうです。
金魚鉢と一緒ですね
上記の写真が、微生物による分解が終わった後のタンクの上からの写真です。
上記写真が外のタンク。
ここで再び沈殿を行って、最終的に塩素によって消毒されて川へと放出されたり、
街中のトイレの洗浄用の水として運ばれたりするそうです。
たまにデパートなんかのトイレで見かけますよね?
中上水として、専用のパイプで運ばれるそうです。
農業用水や生活用水にするための施設の拡充工事が行われていました。
ここで本題に戻ると、
界面活性剤のようなものはどこで処理されるか。
結論としては、微生物による分解でなくなるとのことです。
数十年前は生分解性の低い洗剤が多かったため、処理場で処理できないこともあったようですが
国の推進とメーカーの開発によって、普段使う分には環境には影響は与えないレベルの商品になっているとのことです♪
しかし、当然ながら生分解性が高いものが多いほうが処理に時間がかからず負担は少ないのではないかということでした。
これはあくまで、下水として処理された場合の結果なので、人体への影響や直接排水されている場合はまた別の結果になると思われます。
処理場からのお願い
油や生ごみ、薬品、トイレットペーパー以外のものなど通常下水に流さないものは絶対に流さないでください
個体のまま処理場へ来ると処分ができないので、気を付けてください。
ティッシュペーパーやビニール製品などが流れてきて困ることがあります。
洗剤の使用量も正確に、濃度が濃くなり過ぎないように気をつけてください。
皆さん気をつけましょう
今日の一言
微生物ってすごいですね。