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オーガニックライフアドバイザーのつぶやき

田中優さん 講演会 その①

こんばんは~。


今日は田中優さんの講演会でした。



田中優さんとは?


田中 優(たなか ゆう、1957年- )


原発の立場で活動を続ける文筆家。

主な肩書きとして未来バンク事業組合理事長、非営利組織ap bank」監事。


その他

日本国際ボランティアセンター理事

揚水発電問題全国ネットワーク共同代表

自然エネルギー推進市民フォーラム理事

足元から地球温暖化を考える市民ネット理事等肩書き多数


坂本龍一桜井和寿ら、環境問題に取り組む音楽家との交流も多い。


福井県立大学非常勤講師

和光大学非常勤講師

大東文化大学非常勤講師





田中優さんのお話を忘れないうちにシェアしたいと思います。


原発の現状についての分かりやすい説明と共に、日本が向かうべき方向性を


現実的にお話ししてくださいました。



厳しいお話もありましたが、決して悲観的な考えでなく


現実的な対策も含めて希望も提示してくださいました。






複数回に分けて記事を書きますね。



冒頭、気仙沼に住まれていた田中さんのご友人の方から

もらったという写真の紹介から始まりました。



道路からとった津波が迫ってくる写真


家が流される前と流された後の写真


などなど



今回の震災はすでに起こってしまったことであり、人はついつい評論の対象にしてしまいがち。


現実に被害があっている人のことを忘れがち。



そのご友人の方曰く、


「僕の家族は何とか命を落とさずに済んだ。もし誰かを失っていたら立ち直れなかったと思う。


誰も失わなかったからこそ、ちょっと頑張ろうという気になれる。


でも、他の人たちはがんばろうという気になれる以前の段階にあるんだ。。。」





原子炉のはなし


1号炉から4号炉まではよくテレビで見るが、2号炉以外は建屋が水素爆破によってふっとんだ。


5号炉と6号炉はあえて建屋に穴をあけて、水素爆破を阻止した。


現状、全ての原子炉から放射能を流しているという状態。


世界で今まで例のない状態である。




日本に原子力発電所を立てる愚かさ


1970年から2000年までに起こった震度5以上地震の発生数。


イギリス      0回

フランス・ドイツ  2回

アメリカ     322回 

日本      3954回




日本は最初に原子力発電所を立てようとしたときに、保険に入ろうとした。


原子力賠償保険。


保険会社はさらに再保険という形で、保険会社が保険をかける。



当時はイギリスのロイズ。



ロイズ曰く、「入れるわけない。」と。


ロイズ側が保険に入る条件として提示してきたこと。


1額の上限を600億円に。(現在は1200億に)


2地震の場合は免責にしてください。



今回の震災での被害額、政府の見積もり現在では1兆円ほど。


田中さんお見積もりでは恐らく20兆円ほどに。



これらのほとんどは保険がつかえない。




ということは保険が使えない分は、国が払って東京電力に賠償請求。


東京電力が払えなければ、泣き寝入りに???





実は今、世界中で地震が多い時期に入ってきている。


2000年以降、大幅に地震が増えてきており、ものすごく地震の活性期に入ってきている。



3月11日以降に起こった地震の数845回に上る。


こんな状態の中で原子力発電所を動かすというのは、不合理だと思う。





原発が耐えうる震度(ガル数?)


玄海原発 188、275、370


阪神淡路大震災の時 820ガル


玄海原発は絶対持たない。




柏崎原発


立て看板の写真に


活断層あり 関係住民と書いた原発反対の看板


市民は37年前に地震の可能性を指摘していた。


防災科学技術研究所地震の可能性が高い位置に柏崎原発のあるところを指摘していた。



しかし、裁判でも東京電力は「原子力発電所をやめさせるためにしている議論だ。」と言い、


まともに対応しなかった。



そして実際に38年ご、地震が起き、柏崎原発放射能を漏らした。


電力会社はいつでも「想定外だ。」という。



彼らの予想のほうが我々にとってははるかに想定外。。。



今回の件に関しては、地震は想定内だったが、津波は想定外だったと。


しかし、過去にもこの地域は津波の被害にあっている。




津波は引く力が強い


冷却水はポンプで海水を引き上げている


2.3~2.9Mの引き潮で動かなくなる


今回ははるかに大きな引き潮だった。



この件は2005年に国会で指摘を受けている。


東京電力は全く真に受けず、対策を取らなかった。


玄海原発でみても


震度、津波の引く力、電源を失った時


全てアウト


それでも想定外というだろう。





使用済み核燃料プール


わざわざ原子炉の隣に設置してあった。


空焚きにより燃料棒が溶けてジルコニウムが露出。


ジルコニウムが水蒸気や水と反応して水素を発生する。


そして建屋に水素が充満して発火して爆発。

1号炉、3号炉、4号炉



これでも最悪ではない。


もっと悪いケースも考えられた。


そのケースは2つ



原発には2タイプある。


沸騰水型 福島


加圧水型 玄海



危険なケース① 水蒸気爆発


今回福島は真ん中にある圧力容器の電源を失い、水がどんどん蒸発


蒸気が溜まって爆発するのを防ぐために弁を開けた。



その為水が蒸発し、水位が下がって空焚きに


  燃料が溶けてメルトダウン

        ↓

圧力容器、建物を溶かして行ってしまう

        ↓

   どこかで水にぶつかる

        ↓

水を一瞬にして水蒸気にしてしまう

        ↓

水より水蒸気のほうが体積が大きいので、爆発する。

        ↓

     水蒸気爆発

        ↓

放射能の核燃料があちこちに飛散してしまう



燃料が下にたまる

     ↓

核分裂反応が勝手に起こしてしまう

     ↓

   核爆発



核分裂を防ぐ中性子をキャッチするホウ素を含んだ水で冷やさないといけない。



危険なケース② 再臨界


そこで吹っ飛ぶ。


原子炉に誰も近づけなくなる。


近づいても、辿り着く前に死んでしまう。


6基爆発するまで待たなければならない。




今、温度が下がってきてこれらの可能性も下がってきている。




しかし、最低でも3か月から2年から3年は続くだろう。


放射能漏れも3か月~2年ほどは続くだろう。




一時の危機感で騒ぐのはやめていただきたい。


長持ちしないから。


持続した危機感を持っていただいたい。


そうでないと今回の件には対応できない。





加圧水型 玄海


今回の事象が限界で起きていたら、放水で防げなかったかもしれない。


加圧水型は冷製破壊が起きやすい。


沸騰したお湯をコップに入れて割れるような事象になりやすいタイプ



続く。。。。