食品からミネラルが無くなる?
- こんばんは~
前回のミネラル不足に引き続き、
現代食からミネラルが不足している原因について書いていきます!!
過去記事はコチラ
新型 栄養失調とは?
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◇食品の精製
主食が玄米から白米になり、加工食品が多くなったことが大きな要因の一つです。
日清戦争にて、
麦飯、玄米にせず、白米のまま変えなかったことで脚気によって病死した兵士が
なななんと4000人にものぼったと言われている。
その人数は、戦闘で死亡した兵士よりもはるかに多かった。
それでもドイツ留学から帰ってきた森鴎外。
陸軍医として、「白米がいい」とし、陸軍は白米を変えなかった。
さらに、日露戦争では
脚気で28000人もの兵士が病死した。
それに対して、麦米を食べていた海軍は脚気による死亡者はほとんど出なかった。
食品精製が多数の病人や死者を出した歴史があるのにもかかわらず、
業界はミネラルを「不純物」と称して抜き続けた。
現場の栄養士もそれを批判せず、栄養の専門家も食品加工の実態を知らない。
そのため、国民がミネラル不足になっているのにもかかわらず、
「ごく一部の栄養素がほんの少し不足しているだけで、殆どの栄養素はおおむね足りている。」
という誤った情報を出し続けた。
◇具体的な食品の加工法について
それでは、どのようにミネラルが抜かれているのか、
水煮
ブランチング
油煮
リン酸塩
という順で書いていきま~す!
水煮
まずは水煮について
外食、加工食品の食品の素材に水煮の食品が多く使われます。
スーパーの食品売り場にも水煮のコーナーってありますよね?
ウズラの卵とか、おでんの具とかがイメージ湧きやすいかな?
その食品の食材と一緒に入ってる水の透明度って、改めて考えると
きれいすぎると思いませんか?
どういうプロセスで加工されているのか?
中国やベトナムなどで、食材を調達
安い人件費で食材をカット
水で煮る
汚れた湯を捨てる
不純物が出ないまでこれを繰り返す
濁り止めの食品添加物(リン酸塩)を添加し、パックして冷凍
これで業務用の食品として、長期保存が可能になるんですねぇ。
当然、水溶性のビタミンをはじめ、
色んな成分が捨てられたお湯の中に溶け出てるはず。。。。
中身のない、外側だけの食品ということですね。
ブランチング
冷凍された食品は解凍の際にドリップという液体が出てきます。
その液体の中にミネラルが多く含まれているのです。
レトルト食品の原料には、先ほど挙げた「水煮」ではなく、
「ブランチング」という処理が行われた後に冷凍されたものが多く使われる。
ブランチング = 軽くゆでる
冷凍するときに、水が膨張して細胞膜を破る
細胞の中にあったミネラルが溶け出る=ドリップ
ドリップって聞いたことあるかな?
肉や魚のパックでよく見るかと思います。
古くなった肉とか魚から出てくる水分のことです。
だいたい、パックの中にはドリップを吸収するために、給水紙を敷いています。
パックを傾けたときに、液体が多いと目立つので、給水ペーパーでなるべく減らすためです。
自分もスーパーの鮮魚部門に勤めていた時、冷凍のベビーホタテなどは
陳列した翌日、売れ残った商品はドリップを抜いてパックしなおしていました
解凍の鮮魚の商品は意識して見てみてくださいね。
つまり、中国産でも日本産でも、冷凍した食材を原材料に用いた加工食品はダメということ。
続く・・・
次回は
油煮
リン酸塩