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オーガニックライフアドバイザーのつぶやき

メディアバイアス

メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書)/松永 和紀
¥777
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ミクシィで添加物やアトピー治療のコミュニティに入っているのですが、




そんなところにも添加物や農薬などに対して賛成派の方もおられます。




その方はとても知識が豊富で、専門用語などについてとても詳しいです。





その方がこの本のことを推薦していたので、ちょっと読んでみました。





本のメインの内容は、メディアによる取捨選択のゆがみについて書かれています。




第1章 健康情報番組のウソ


第2章 黒か白かは単純すぎる


第3章 フードファディズムの世界へようこそ


第4章 警鐘報道をしたがる人びと


第5章 添加物バッシングの罪


第6章 自然志向の罪


第7章 「昔はよかった」の過ち


第8章 ニセ科学に騙されるな


第9章 ウソつき科学者を見破れ


第10章 政治経済に翻弄される科学


第11章 科学報道を見破る十カ条




各項目を見るだけで気になりませんか?




基本的にはメディアの表現の仕方に焦点を当てています。


やたらと食いつきが良さそうなことばかりを並べたてすぎだということ。


発掘!あるある大辞典」のデータねつ造についてなど、視聴率を取るために

偏った方向から情報が発信されていると書かれています。



添加物やオーガニックについても書いてありました。


添加物については、「食品の裏側」の著者である安部司さんの主張を科学的に否定したものがあります。



オーガニックについては、慣行に対して安全であるという科学的根拠がない。という主張でした。



有機農業=無農薬ではない。



農薬を使わないと野菜、果物は体内で有害物質を作る可能性がある。



などなど。




ある企業のプレス記事を取り上げて、



記事

「乳幼児から就学前児向けに有機・無農薬野菜による・・・・・・・。」



有機・無農薬が安全なのが前提だと書かれている。




この点に関しては、残留農薬のことを言っているものだと推察できる。



確かに、今の規定農薬量では土中の野菜にまでは残留しないという報告もある。




なんで、大根は葉っぱは残留農薬の危険はあるが、白い身の部分は残留の心配は少ないということ。



その点では正しい。




しかし、大根の本当の栄養は根っこではなく、葉っぱにある。



葉っぱはミネラル豊富だけど、根っこはほとんど水分。





なので、健康を本当に考えるのなら葉っぱを食べたほうがいい。




こういった面でいえば、やはり有機のほうが安心。







有機=無農薬ではない。





という主張に対しても、正しい。






細かくいうと、




緊急時には指定した農薬であれば規定量だけなら使用してもいい。



ということ。




農家を守るために、作物が全滅しないための保護策のようなもの。








農薬を使わないと野菜、果物は体内で有害物質を作る可能性がある。





これも、「天然農薬」といい、発がん性物質が含まれると書いてある。






野菜などは作り方や気候などによって成分は変わってくる。







この本の中の検証も有機に限った問題ではないと思うし、有機や無農薬のようにこだわった作り方をしている人


であれば、そういった成分についても熟知しているのではないか?と思えた。







自分が知っている限り、無農薬や有機の農家の方はとても勉強されている。






味、成分、見た目についても日々向上心を持って作物と向かい合われている。








そういう姿を見て、応援したい!





これほど作物に愛情を込めている人が作った野菜を食べたい!





こういった思いが強い。






だから、有機、慣行に限らず




生産者の腕がよければ、美味しくもなるし、まずくもなる。




そういったところまで考えては書かれていないと思った。




あと、有機農業の環境への貢献度などについても言及されていない。





情報量は多いようで、世界のどこどこの科学者が~など




有機(オーガニック)が安全だとは言い切れないという発表を集めていた。





それも事実の一つなのかもしれない。





ただし、その前後の説明がなさ過ぎて偏った情報に取れる。







最後まで読む気がしなかったので、読み終えていませんが気が向いたら読みます。。。。








この本に書かれていることに嘘はないと思います。







ただし、全てではないということ。





一つの情報です。





情報としては知っておいてもいいと思う。










ただ、色々な情報を持っている人が読むのと、知識が浅い人が読むのとでは





全く受け止め方が違うと思う。






情報は取り過ぎて悪いことはないと思いました。








否定的な意見も、肯定的な意見もできる限り取り入れて、





その情報を自分なりに噛み砕いて結論を出すことが大切だと思います。






インターネットという便利な道具があるので、メディアに左右されず



自分で情報を判断したいですね。