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オーガニックライフアドバイザーのつぶやき

石けんは環境にいい?ぱーと2

では、合成洗剤が悪者なのか?





では、合成洗剤石けんの違いから説明します。





ちょっとややこしいですが、なるべくわかりやすく解説しますのでついてきてくださいね!









簡単に言うと界面活性剤の違いです。






石鹸は脂肪酸ナトリウム脂肪酸カリウムという2種類の界面活性剤。









合成洗剤に使われる界面活性剤数千種類とも言われており、それらが組み合わせて使われています。











界面活性剤はホントに難しくて、種類多すぎ!









さらに、抗菌性があるものとか、乳化に使うものとか、ホントに色々な効果がある。。。。。








全部を調べるのは無理。。。。












と嘆いてないで、じゃあ界面活性剤とは?






簡単に説明しますね。



界面=境界面 を 活性化=なくす こと。







性質の違う物質をくっつきやすくするということです。






基本的に水と油を混ぜるというイメージです。

(正確には、油の分子をめちゃくちゃ小さくして、水に溶け込ませるということ。)







水の中に油が無ければ、汚れだろうが繊維だろうが水じゃなければなんでもくっつこうとします。






そのため、洗濯用洗剤はまず、界面張力を低下させてその水溶液をすばやく布地に染みこませ、





汚れ(有機物)をはがして水溶液中に分散させる。






最後に流水で流すと汚れが流される仕組みとなっているんですね。







界面活性剤をお~きくわけると下の4つになります。


陰イオン系界面活性剤(アニオン性界面活性剤)⇒石けん、合成洗剤など
陽イオン系界面活性剤(カチオン性界面活性剤)⇒リンス、柔軟剤など
◆両性界面活性剤(双性界面活性剤)⇒液体洗剤、乳化剤など
◆非イオン性界面活性剤(ノニオン性界面活性剤)⇒洗浄剤、殺菌剤など





これを見ておわかりの通り、石けんと合成洗剤は同じ分類です。









まぁこれは数千種類ある界面活性剤を4つに分けただけなので。





あまり気にせずに!





ここから、さらに陰イオン系界面活性剤を4つに分けます。





高級脂肪酸純石鹸

 これが石けん!




直鎖アルキルベンゼンLAS(直鎖アルキルベンゼンスルホル酸ナトリウム塩)

 これが一般的な洗剤




高級アルコールAS(アルキル硫酸エステルナトリウム塩)

 ウール、シルク用洗剤、シャンプー、化粧用クリームなど




アルファオレファン系AOS(アルファオンファンスルホル酸ナトリウム塩)

 歯磨き粉やシャンプー、化粧品、乳化剤など






一般的に悪者にされている合成界面活性剤はこのLASことを指しています。






このLASは昔、同じアルキルベンゼン系のABSというものでした。








このABSがホントに悪かった!




札付きのワル!







環境に悪影響を与え、前科一犯となったんです。




で、環境に配慮されて新しく作られたのがLASというもの。





ABSの時に問題にされていた生分解性の悪さを克服し、



生分解性の面では影響を与えないレベルまで改善されたと言われています。





あぁややこしい。。。。








簡単に言うと、



コミュニケーションがうまくとれない転校生ABS君は クラスに全然溶け込めない。



一方、純石鹸くんは誰とでも打ち解けて、クラスの人気者。




相変わらずABS君は誰かが話しかけても無視。




態度も悪い。





クラスの空気は悪くなる一方。。。。




ある日、悪事がばれてみんなに注意をされてしまいます。




そこで、ABS君LAS君へと名前を変えて心を入れ替えた。




純石鹸君ほどではないけど、人と話せるようになった。




純石鹸君ほどじゃないけど、まともにはなった。




しかし、クラスのみんなはまだABS君の時のことを忘れられない。。。。




疑っている。




そんな状態です。





生分解性の面に関しては石けんほどではないにしろ、





普通に使う程度であれば問題のないレベルにまでは改善された。






ということはこの界面活性剤には問題はない?





しかし、これも全て下水処理場を通すのを前提として比較しています。









ここで気になるのが、さっきから条件に挙げられている下水処理場について。





本物の健康を手に入れるブログ 本物の健康を手に入れるブログ

社団法人日本下水道協会HPより




政令都市の下水道普及率はほぼ100%に近い所が多いですが、




それ以外って予想以上にかなり低いですよね。




特に日本は河川が短いために、川ではほとんど生分解されないと言われています。





さらに、海では環境要因があまりに多岐にわたっているため、正確な生分解性をはかれないとのこと。




下水道が整備されてない地域では、少しでも生分解性の高い石鹸洗剤を使うべきかも?






まだ下水道が完備されていれば、合成の界面活性剤でもさほど悪影響はなさそうですが。。。。







下水道の整備が完了すれば、間違いなくさらに日本の水質は良くなるでしょうね。




こうやって成分で比較してみると




植物由来=安全


石油由来=危険



とは一概に言えないですね。




植物由来でも危険なものも当然あるし、石油由来でも環境に悪くないものもある。







石けんの主成分は脂肪酸ナトリウム(固形)か脂肪酸カリウム(液体)で、植物性油脂を由来としています。





これは石油と塩で化学合成することもできる物質です。





逆に、「天然のパームヤシ配合の」とうたわれる合成洗剤で、天然のパームヤシから作られている物質は、石油


から作られるのとまったく同じ化学物質になります。






原材料表示だけではわからないですよね。。。。。




東南アジアでは、パームヤシのプランテーションが森林破壊をしていると言われています。





仮に天然素材で作られた100%安心な石けんだとしても、その原料の調達が、途上国の自然を破壊したり、そこ


に住む人の生活を脅かしていることも考えられます。







そういう面から考えると、大量生産品も考えものですね。。。。。





あっそういえば、合成洗剤の安全性についてまだ検証が足りませんでしたね。




次回は、界面活性剤以外の安全性、環境へではなく人への安全性を検証します。