(ж>▽<)Enjoy!! Organic Life♪

オーガニックライフアドバイザーのつぶやき

アメリカのオーガニック市場

先週、横浜で行われていたオーガニックEXPOにて、

興味深いセミナーがあったので聞いてきました。

 

 

 

テーマは「アメリカのオーガニック市場」

 

日本は常にアメリカより10年とか20年遅れていると言われており、

アメリカの後追いをしていると言われてる。

 

でも、ここ何年かでSNSや情報機器、物流技術の発展で

その差は徐々に縮まってきていると思う。

 

それでも、アメリカ発信のものや情報が後に日本で流行るのは、

そういう経済の仕組みに組み込まれているからなのかもしれない。

 

 

という、堅い話はまた別にして

今回は、純粋に今のアメリカにおけるオーガニックの存在意義、立場についても

興味があったので簡単にレポートしますね。

 

 

講師は米国大使館 農務部 農務官 ジェス・ポールソンさん

 

■2016年のオーガニック市場規模

オーガニック市場:469.6億ドル

食品      :430.9億ドル

その他     :38.7億ドル

 

オーガニック市場の成長性:8.4%

 

2000年以降、急激に成長を遂げ

リーマンショックまでは毎年20%弱の成長をしていたものの

リーマンショックで一度成長性が4.8%まで下がった。

 

しかし、マイナスになることはなく年々回復し

ここ数年は10%前後で安定して成長を続けている。

 

■オーガニック普及率

食品 :5.3%

その他:0.84%

 

こちらも2004年以降のデータで

毎年微増ながら年々増え続けている。

 

この数字のベースがなんだったか忘れてしまった💦

 

■オーガニック市場 カテゴリ別

                       販売数比率 成長率

野菜・果物    :36.3%  8.4%

乳製品      :14.9%  6.6%

惣菜・調理済み食品:14.5%  8.0%

飲料       :12.1%  8.9%

パン・穀類    :11%   6.8%

スナック     :5.7%    7.5%

香辛料・調味料  :3.2%  18.5%

肉類       :2.3%  17.2%

 

 

■その他オーガニック市場 カテゴリー別

                 販売額  成長率

繊維(オーガニックコットンなど):1,445        9.2%

サプリメント          :1,234      10.7%

パーソナルケア         :   909        7.2%

ペットフード                          :   127       -1.4%

家庭用洗剤                             :     89      11.3%

花                                         :     63        3.4%

 

Total $3.87 billion

 

 

各食品カテゴリの詳しい説明もあったんだけど。

 

面白かったのは飲み物のカテゴリで、

豆乳の成長率がなんと -6.9%

 

まぁ、やっぱりというかなんというか(笑)

 

日本では、牛乳の代替品としては第一に上がる豆乳がアメリカでは

もう下がってきているというね。

 

日本でも、最近はアーモンドミルクなどのナッツミルクやライスミルク

店頭で増えてきてるしね。

 

まだまだ増えるはずですよ。

 

そして、お茶の成長率が13.1%と一番大きかった!

ここでのお茶はハーブティーなども含みます。

ボトリングされたものじゃなくて、葉っぱの方ね。

 

 

あと、今一番成長が著しいのがスパイス、調味料市場。

 

油とスパイスの伸びがすごい!

 

オイル・ビネガー:22.0%

スパイス    :34.5%

 

 

そして、肉類!

 

成長率が17.2%と高いものの、普及率が0.6%とまだまだ。。。

 

種類別成長率では、

鶏肉   :23.0%

牛肉   :10.5%

ソーセージ:8.5%

豚肉   :5.1%

羊肉   :2.9%

魚    :-6.0%

 

肥育期間等の問題もあり、供給側が追いついていないものもあるため

まだまだ課題が多いとのことだった。

 

特に豚は供給不足だそう。

 

それにしても、魚ってあるけど

魚もオーガニック認証作ってるのかな。。。。

 

 

 

そして、アメリカでのオーガニック商品の購入者の多くは

 

子供を持つ親

ミレニアル世代

 

が多いそう。

 

原材料や生産現場が見える商品を求める消費者が増えている結果だとも言ってた。

 

 

市場が大きくなってる要因の一つに、

大手の参入の役割が大きいということだった。

 

大手スーパーは軒並み、自社PBでオーガニックのラインを持っており

専用の売場を設けているため、日常的に購入できる環境が増えてきているとのこと。

 

販売経路として

やはり大手量販店での購入額が大きく

 

マスマーケット   :54.7%

スペシャリティストア:36.2%

直販・輸出     :9.2%

 

 

そして、今後は日本とも取引を増やすために

相互認証を進めて行くとのこと。

 

 

アマゾンがホールフーズを買収し、

アマゾンでもオーガニック専用のカテゴリができるようだしね。

 

日本でも、イオンが自社商品だったかな?の20%をオーガニックのものに変えて行く。

という展望を持ってるみたい。

 

全てがオーガニックになるのは難しくても、

確実に市場としては一つのカテゴリとして出来上がって行くだろうね。

 

 

今回のデータはあくまでアメリカで生産されたものに関するデータ。

 

日本ではまだまだオーガニック業界としては

課題も多い。。。

 

認証を取ってないとオーガニックとは名乗れないから、

自然農法や有機農法で育てても、認証を取ってないと

市場の数字にはでてこない。

 

認証を取るメリットがない農家さんはとらないしね。

 

 

そもそも、オーガニック商品を選ぶ理由として

大きく2つの理由が挙げられる。

 

・環境のため

・健康のため

 

 

日本人は残留農薬のイメージが悪く、オーガニックは体にいいというイメージが強い

欧米では農薬や化学肥料が環境に与える影響について懸念があり、

オーガニックの商品を選ぶという人が多いとも言われてる。

 

タネの問題もあり、

オーガニックでもF1のタネを使ってるところがほとんどだし。

 

もしかしたら、自家採種すら罰せられる国になるかもしれないしね。

 


オーガニックという括りですら、一つの見方でしかないから
それが全てじゃないしね。

 

 

オーガニック=安全、ヘルシー

 

 

 

じゃないもんな。

 

 

ただ、できるだけナチュラル、自然に近いものの方が

体には優しいと思う。

 

あまりに今の世界は不自然、自然から遠いものが多すぎる。。。

 

もっとナチュラル、自然なものが増える環境作りが必要ですな。

 

頭でっかちになりすぎず、体が喜ぶ

楽しい物で溢れる世界になるといいなぁ。