脱ステロイドについて
脱ステロイドとは？
アトピー治療をしている人の最大の悩みであると思います。
私自身、生まれて物心ついた頃にはすでにステロイドを毎日せっせと
塗り込んできました。
学生時代、親元を離れた時期には
ステロイドを塗らずに悪化した時期があり、適当に地元の皮膚科に行ったら
そうやって、塗ったり塗らなかったりでした。
そして、20歳をきっかけにステロイドの副作用などを知り、
やめようと思ったのです。
つまり、脱ステロイドとは日本のアトピーにおける標準治療である
ステロイドを使っていた人が、ステロイドを止めること。
ステロイドとは？
それでは、そもそもステロイドとはなんでしょう。
ステロイドとは、副腎と言われる臓器から出されるホルモンのひとつ。
副腎皮質ホルモンの一種です。
副腎皮質ホルモンの役割
・体の中の炎症を抑える
・体の免疫力を抑制する
これらの作用を活かし、さまざまな疾患の治療に使われています。
副作用も多いため、注意が必要な薬とされています。
アトピー治療におけるステロイドを使用した治療は、主に外用剤の使用です。
軟膏タイプのものを患部に塗って使うものです。
ステロイドに関する過去記事はこちらをご覧ください
ステロイドの種類と強さ
| 最強 | デルモベート、ダイアコートなど |
| より強い | アンテベート、マイザーなど |
| 強い | リンデロンV、ボアラなど ⇒体に使う一般的な強さ |
| 穏やか | リドメックス、ロコイドなど |
| 弱い | 単剤では存在しない |
一部のドクターは、ストロンゲストのステロイドでも薄めて使えば大丈夫
という人もいます。
しかし、そんなことはなく、
ステロイドはワセリンなどで薄めても使用量が減るだけで効果、副作用は
一切変わりません。
日本の皮膚科の基本的なアトピー治療方針
ダラダラ使わずに、強いのをピンポイントに使って治療すれば大丈夫
最初は強いので炎症を抑えて、保湿をして徐々に弱くすれば大丈夫
というスタンスの治療方針が一般的です。
しかし、そもそもなぜ炎症が出るのか？
体質改善、炎症の出ない体にするための正しい食事の知識がないため、
ステロイドを使わないと炎症が治まることはないのです。
患者は医師に不信感を抱けば、その病院へは戻りません。
治療がうまく行ったかどうか、医師は最後まで看取らないため
来なくなった患者が治っているかどうか？
自分の治療が正しいか間違っていたのかどうか？
まで判別できないのです。
つまり、日本の普通の皮膚科医、薬剤師などには
この選択肢しかないのです。
ステロイドの副作用が取り上げられ始めた
1992年ニュースステーションで、ステロイドの副作用について報道されたのをきっかけに一気にステロイド不信が高まったと言われています。
この報道が引き金となり、アトピー治療でステロイドを使い続けても
治るどころが悪化していく人たちが増え、その人たちが拍車を掛けたのでしょう。
そして、次に出てきたアトピーの治療薬がプロトピックです。
ステロイド批判の中で、ステロイドではない薬が必要だったのでしょう。
プロトピックとは？
タクロリムスという成分で免疫抑制剤として使われる。
プロトピック軟膏 どんなくすり - マルホ
ステロイドに代わる安全な薬として一時期流行しました。
ですが、結局は免疫抑制剤なのでこちらも根本治療ではないですよね。
脱ステ後の症状、リバウンド
脱ステ直後の症状としては、
炎症の悪化によってムーンフェイス、リンパ液が出る。
全身の炎症、それに伴って副腎疲労によってメンタルが落ちます。
副腎がダメージを受け続けているということは、
もちろん副腎皮質ホルモンも出ない、もしくは出にくくなっているので
極端にストレスに弱くなります。
それに伴って自律神経も乱れてしまいます。
日中は活動的になれずに、ベッドから立ち上がれない。
それとは逆に、夜は疲れているのに寝付けない、寝ても熟睡できない。
私もそんな状態が何年か続きました。
本当の意味で熟睡できるような体の状態になったのはこの数年ですね。
この熟睡できる時間の長さで、回復度合いもだいぶ変わってきます。
熟睡した！と実感できるようになり始めてから、拍車を掛けて状態がよくなってきました。
脱ステのメリット・デメリット
メリット、デメリットというか、
基本的にステロイドを使うだけでは絶対に治らないと感じています。
そもそも、アトピーとは原因不明の湿疹に対して医師がつける病名です。
いくら血液検査でアレルゲンが出ても、それだけが原因ではないのです。
同じようなアレルゲンがある人でも、肌に症状が出ない人が大勢います。
それを科学的・医学的に証明、判別することはできていないのです。
幸運にも、ステロイドを使ったことがあっても、
負の連鎖に入らずに湿疹が治り、そのまま症状がなくなる人もいます。
それまでの食生活や体の状況、状態によって変わってきます。
現時点で考えられるのは、幼少からの不飽和脂肪酸の摂取量、
デトックスの臓器のコンディション、間違ったスキンケアなどでしょう。
そのため、ステロイドを長年使っていて
症状が全く良くなっていない人や、使うステロイドがだんだん強くなっている人は
ステロイドを使っている限り治らないです。
うまく悪い油を排泄し、臓器も整えていられれば並行してうまく良くなっていく
可能性がなくはないと思います。
しかし、そのような意図で指導されているドクターは見たことないですし、
そのやり方でやっている人すら聞いたことがありません。
脱ステの期間
これは、一概には言えないでしょう。
などなど
個別に状況が違いすぎるからです。
ちなみに、私は幼少から20年近くステロイドを使ったり使わなかったりでした。
17歳で右目が白内障になり、20歳の時にリバウンドで土佐清水病院に。
その後が、23,4歳の時に脱ステをしました。
そして、25歳で左目も白内障で手術をし、27歳で再びリバウンド。
2週間ほどまともに立ち上がれず、リンパ液で顔がひび割れました。
その後、それまでの仕事を辞めて
無理をしすぎずにゆっくりと体調を回復させて
社会復帰していきました。
それから、30を超えた頃くらいから
毎年、確実に良くなっている実感を得るまでになりましたね。
今年で36歳なので、結構な期間が経っています。
今となっては、もっと早く良くなる方法もわかります。
しかし、自分の生活環境や仕事のことも考えながら、
無理なく回復しているのでストレス少なく着実にできています。
なぜステロイド論争が終わらないのか？
今の日本の医師、西洋医学がステロイド以外のアトピーの症状を改善させる方法を
持っていないため
医師にとって、ステロイドを使わずにアトピー治療をするメリットが少ないため
脱ステする時にかかるオススメの医師・治療は？
阪南中央病院の佐藤健二医師
今の所この二つくらいしか知りません。
こちらは今の自分が持っている知識と治療方針と近いドクター、病院です。
他にも脱ステしながらも患者を受け入れている病院、
独自の治療方法で診ている医師もいますが、
結局、対処療法や短期間の効果だけで根本治療にはなっていないというのが
現時点での評価です。
ちなみに、私が行ったことがある病院は下記です。
個人的にはオススメしません。
高知の土佐清◯病院
→ 保険適応外、ステロイド入りの軟膏を使っている、定期購入のサプリが高い
岐阜の多◯尾皮膚科
→ステロイドを使わないだけで、本質的な治療方針はない
名古屋のみちは◯子供クリニック
→もう閉院してない？漢方は使っていましたが、あまりよくわからなかった。
